2017年04月/ 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

冠詞の世界 

2017.03/22 (Wed)
a:「抽選箱の中に入った同種のものの中から、どれでもいいからひとつ適当にとりだすこと。」例えば、「昔々おじいさんが」と言われれば、頭の中に、何でもいいからひとり適当におじいさんがポンとでてくるような、そんな感覚がaの感覚。

例:「昨日ね、猫を見かけたんだ。」

→頭の中に何でもいいから一匹猫が出てくる感じがします。だからa catにしないといけません。

→ I saw a cat yesterday.



the:「ほかのじゃなくて、その」「ほかのじゃなくて、今言ったその」「どれでもいいんじゃなくて、今目の前にあるその」という「指定、限定」。

例:「昨日僕が買ったリンゴ、どこにある?」

→「リンゴは世の中にいろいろあるけれど、昨日私が買ったあのリンゴであって他のリンゴじゃないよ。= the apple」

→ Where is the apple which I bought yesterday?



固有名詞:例えば、オバマ大統領(President Obama)はこの世に一人しかいません。こういうのを固有名詞(proper nouns)といいます。それを話題に出す時に、「他のオバマじゃなくてあのオバマ(= theの世界)」という必要はないですし、もちろん「とあるひとりのオバマ大統領(= aの世界)」というのもありえません。したがって固有名詞(proper nouns)にはaもtheもつかないわけです。そして固有名詞は大文字で始まります。

例:「昨日ね、トムを見かけたんだ。」

→「とあるひとりの」でもなく「他のトムではなくあのトム」でもないので、固有名詞にはaもtheもつきません。

→ I saw Tom yesterday.



無冠詞複数形:「その種類全般でくくられるもの全体」はaもtheもつかず、複数形になります。例えば「私は犬が好きだ。」というときには「犬」という名前で表される全ての動物のことを指しています。特定の犬のことではありませんからtheはつきません。なおかつ、一匹だけではありませんからaもつきませんし、複数形にしなければいけません。

例:「私は犬が好きだ。」→ I love dogs.



some:someは「aの複数形」と考えることができます。「適当にひとつとりだす」感じがaなら、「適当にいくつか/いくらか取り出す」のがsomeです。全体の中からいくつか取り出すという感じがあるので、「一部の」という意味もでてきます。

例:「中にはその計画を批判する人たちもいる。」

→全員ではなくて、その中から取り出した何人か、という感じなので、someの出番です。

→Some people criticize the plan.



●「概念」と「具体物」の違い

同じ複数形でも「無冠詞複数形」と「some+複数形」の間には重要な違いがあります。それは

無冠詞複数:実際に目の前にあるものではなく、「概念」。

some+複数形:実際に具体的にものとしてこの世に存在している。



例えば、「好きな動物?猫だな。」というときの「猫」と、「うちの裏庭で猫が何匹か遊んでたの。」というときの「猫」には違いがありますね。前者は概念、後者は具体的な存在を感じるはずです。概念なら無冠詞複数、具体的な存在ならsome+複数形です。



練習問題:適切なものを選べ

(1)「バナナはイチゴより栄養価が高い。」

( ) more nutritious than strawberries.

1. A banana is 2. The banana is 3. Bananas are 4. Some bananas are



(2)「箱の中にボールがあるよ。何だろ、このボール。」

There are ( ) balls in the box. I wonder what these balls are for?

1. a 2. some 3. the



(3)「昨日、すごく背の高い男の人を見たんだ。」

I saw ( ) tall man yesterday.

1. a 2. the 3. some 4. 何もつけない



(4) 「でね、その人、すごくいい人だったんだ。」

And ( ) man was ( ) very nice person.

1. a / a 2. the / the 3. a / the 4. the / a



(5) 「母は看護士です。」

( ) is( ) nurse.

1. A mother / a 2. Mother / a 3. The mother / a 4. Mother / the





正解と解説:

(1) 3:世の中にあるバナナ全般の話ですので、無冠詞複数です。総称用法として、「a+名詞」「the+単数名詞」が主語の場合、その種類全般を表す、と聞いたことがある人もいるでしょうが、一般的ではありません。また、比較の文では「比べるものは同じ形」が原則なので、strawberriesという無冠詞複数の形に合わせなければいけません。some bananasだと、「全部ではなく、一部のバナナは」という意味になります。



(2) 2:空欄の後ろがballsとなっているのでaは使えません。そして目の前にいくつか具体的にあるものなので、「some+複数名詞」になります。the ballsだと「さっき言ってたボール」となります。ここでは「おや?何だこのボール?」という感じなのでtheは使えません。



(3) 1:頭の中に、とある一人の背の高い男の人を思い浮かべてみる感じがaです。theだと、「あなたも知ってるあの背の高い人」という意味になります。また、manという数えられる単数形の名詞なので、someをつけるとか、何もつけないというのはありえません。



(4) 4:「今言ったその人って」ということなので、ひとつ目の空欄はtheを使わなければいけません。また「いい人」というのは「いい人」という言い方に当てはまるような、とあるひとりの人、ということなのでa nice personです。



(5) 2:なにげなく「母は・・」と言う時、それって通常自分の母を指しますよね。で、それって、この世にひとり、という気持ちで言っているはずです。だから固有名詞扱いです。a motherというと「とあるひとりの母親が」で、保護者会等で、「とあるひとりの母親が手を挙げて質問をした。」という感じですし、the motherなら「その母親が」です。そして、「看護士です」という時には「看護士と呼ばれる人々のうちの、とあるひとり」という感覚ですのでa nurseです。

参照:『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!
EDIT  |  02:59 |  中高生の英語  | TB(0)  | CM(0) | Top↑

Comment

コメントを投稿する


管理者だけに表示

▲PageTop

Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

 | HOME |